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二胡と琵琶の饗宴!から現在


今年は時間の流れがいつにも増して早いという声をあちこちで聞きますが、本当にその通りです。つい1週間前のことが数か月前に感じたり、私にとっても今年はかなり時間が歪んでおります。

忘れないうちに書き留めておきたかった11/14(金)に行われた『二胡と琵琶の饗宴Part2』コンサートがとても良かったので、記録残します。

『二胡と琵琶の饗宴!から現在』



上海の二胡奏者、趙磊(ツアオ・レイ)さん。

札幌での演奏会は3回目、私は前回から行っています。

実はかなり前にも演奏を聴いた事があり、それは東儀秀樹さんとの演奏会、中国民族楽器の男性ユニットBAOのメンバーとして来日されておられた時でした。

数人からなるグループで、確か二胡は二人の奏者だったと思います。

(記憶が薄いのですが、1曲感動した二胡の曲がありそのことは覚えている)

ツアオさん前回の演奏会で聴いた選曲や演奏が非常に私の好みで、今回も楽しみにして行って来ました。

さらに今回は特別に同じ上海から来られた琵琶の湯暁風(タン・シャオフォン)さんも(多分BAOのメンバーのお一人)出演され、ピアノの阿部篤志さんと3人の音楽密度の濃いすごいコンサートでした。



前半は二胡、琵琶それぞれのソロ。

が!遅れて行ったので最初の1曲は聴けず。

2曲目の「第一二胡狂想曲」の途中から入り、慌てた状態で聴いてしまい勿体ないことをしました。

その後琵琶の2曲。

「静黙之弦」 私が釘付になったのがこの曲。

孫晶という作曲家、インド音楽風のメロディに、人間の内在の静謐さを表したものだそうで、シタール(インドの弦楽器)の奏法の音の揺らぎまで見事に奏でられていました。

その後「十面埋伏」 曲弱の幅が半端なく、すごい力量に圧倒されました。



後半はソロに比べると軽めの曲が並びましたが、逆に言うとそれは3人の素の音楽性を発揮する余地が沢山あるもので、これらは音楽好きな人にはたまらない化学反応が随所に聴かれる演奏でした。

阿部さんのピアノ弾きながら歌う柔らかなファルセット、

きっちり中国音楽のはずのタンさんの素敵なフェイク感。

そして、ツアオさんののびやかに楽しみながら歌う(奏でる)二胡。ピアノを弾いてる阿部さんの椅子に半分づつ座って奏で、曲途中からすくっと立ちあがって鮮やかに奏でるのは参ったなぁ。(素敵という意味)

演奏者の愉しさがストレートに伝わってくるノリの良い演奏会後半で、私はとても幸せを感じさせてもらいました。



(終演後ツアオ・レイさん、星ちひろさん、星さん生徒さんと 星さん写真ありがとう~)


終演後にはツアオさん、阿部さんともお話でき、更に楽しく時間を過ごせました。

話の中で「次回来たときは札幌で二胡講座をして二胡好きな人達と是非交流したい!」とのツアオさん自らのご希望を伺い嬉しかったです。実現すれば素晴らしいこと。



現在のような社会情勢の中にあっても、国の枠組みを超えて行われる音楽など文化の交流は、更に推進すべきだとつくづく思います。

今回行った演奏会も、国を超えて音楽を愉しみながら心を通わせている3人の演奏する姿が今はとても印象的に思い出されます。

表面の政治で起こっている事と、裏面にもちゃんと存在する文化と人々の交流は、全く別のステージ上にあることですし、それらが混在してしまわないように願うばかり、、、

と、一個人として思います。


Instagram @shingo.nakamoto.aiの投稿より

このAIで作成された動画をたまたま見かけたんですが、決して茶化している訳ではなく、嫌なこともすべて楽しく肩肘はらずに良い方向に変換できれば、と。そう心から願います。




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